May 25, 2006

台湾の親戚 服部雄一

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「台湾の親戚」服部雄一

台湾に5月15日から4日間滞在した。

私は日本から行き、

アメリカに住む妹と

姪二人(30歳と28歳)はロスアンゼルスから行き、

おじさんの家に滞在(一階が日本レストランの4階建ビル)。


80歳の母は自分の死後も親戚のつながりを続けて欲しいと、

日本に住む息子とアメリカに住む娘を親戚に紹介したのだ。

場所は高尾空港から車で30分ほどのヘイトウという町。

母はこの町で生まれて18才歳まで過ごした。

活気のある地方都市という感じで、

昔は日本人が統治する田舎町だった。

私にとっては30年ぶりの訪問だった。


4日間の滞在はカルチャーショックの連続だった。

2日目の朝、

  私は妹たちと市の公園を散歩した。


陸上競技場もある広い公園の中では

町の人たちがダンスを練習していた。


あるグループはヒップホップ、

別のグループは社交ダンスを習い、

太極拳をする人たちもいた。


あちこちでバドミントンをして、

公園の建物に入るとジムや談話室があり、

朝の8時にカラオケをしていた。


台湾の人はいつ働くのかとビックリ。

聞いてみると、台湾は暑いので、

町の人たちは早朝に遊んでから仕事に行くのだった。


早朝に遊ぶ習慣はインドネシアにもあった。

公園の台湾人は私たちをジロジロと見る。

すぐに外国人と分るらしい。

小学校からアメリカで育った姪二人は

見かけはアメリカ女性。


30歳のトヨコは

5年前に日系美人コンテストで優勝したほどの美人、

妹のアキコはスラリと背が高い。


二人は英語を話すので周囲の関心をさらに引いた。

若い男性はそんな姪たちを

ジロジロと上から下まで眺めてゆく。


私が目を合わせても彼らは視線を反らさなかった。

ずっと私を見ている。

まるで子供だ。

台湾人のこんな遠慮のなさは

どこで身につけるのだろうか。



私は台湾の子供に興味をもった。

最初の夜、私の部屋でスーツケースを開けていると、

おじさんの6歳の孫が部屋に入って来た。

その男の子は私に絵本を見せながら

しきりに何か話しかける。


通訳してもらうと

「おじちゃん、台湾語は話せるの?」だった。


その子は大人を少しも警戒しておらず、

初めて会った私と一緒に遊びたがった。

日本の子どもには見られない行動パターンだった。


2日目の夜、

ホテルのレストランに親戚20人ほどで会食した時、

7歳の男の子が英語でスピーチした。


父親が

「ジョニー、お前の英語を話してご覧。

この人たちは英語を話すんだよ」と言うと、

男の子は

「紳士、淑女の皆さん、

台湾へようこそ。私は皆さんを歓迎します・・・」

と誇らしげに英語で話すのだった。


すこしも恥ずかしがらない。

その男の子も大人を警戒していなかった。


台湾の子供はなぜ大人を警戒しないのだろうか?

よく観察すると、

台湾の親たちは子供をムシしない。


子供が話しかけると大人は必ず顔を向けて答えていた。

つまり、

台湾の子供は大人とコミュニケーションがある。

台湾人は宴会好きな国民である。

パーティには男だけでなく、

家族全員が参加するので、

台湾の子どもは人に馴れている。


だから子供たちは見知らぬ人を警戒しないのだろうか。

こうした台湾人の人懐っこさは興味深いものがある。


台湾人は話し好きである(私の母も話し好き)。

隣に座ったジョニーの父親は

流暢な英語で話しかけてくる。


建築士の彼は、料理をつつきながら、

台湾の将来を熱心に語る。

「台湾と中国は別の国である」と言い、

「しかし、二つの国が合併するならば

アメリカ合衆国のような連邦制度がふさわしい」

と議論した。


台湾独自の法律を保ちながら、

中国という連邦政府に州として参加すれば、

台湾の独立は保てるしビジネスも繁栄する、

台湾の将来はそこにあると語る。


母によると、

台湾の人たちはジョニーの父親のように

自分の意見を主張する。


それゆえ台 湾では選挙のシーズンになると

家族同士が支持政治家をめぐってケンカをする。

そんな家族同士の対立は選挙が

終わるまで続くという。


日本と違って、

政治家によって国の将来が変わるから無理もないが・・・


中国の侵略を恐れる台湾人は

海外移住に関心が強い。


いとこのツンティ(32歳)は

父のレストランを継ぐつもりだったが、

4年前、母親から

「海外でお前の可能性を追求してごらん」

と言われてアメリカに渡った。


彼はシカゴの大学で

ビジネスとコンピューターを専攻している。

卒業後はアメリカでビジネスをしたいと言う。


彼の母親も「台湾に戻らないでアメリカに住んだらいい」

と薦める。


ツンティは中国人のガールフレンドと結婚して

アメリカに定住する計画をたてている。


台湾の裕福な人たちは

子供をアメリカで教育する傾向がある。

台湾で教育するよりも、

アメリカの教育の方が子どもの将来に良いと考えている。

私の母もそうだが、

海外に可能性を求めるのは台湾人の伝統である。

私は5年前に妻と子どもをカルフォルニアに移住させた。

子どもをアメリカで教育するためである。

それは日本人には珍しいことだが、

台湾人にとっては日常的なことだった。


今回の訪問によって

私の中に台湾文化の影響があることに気づいた。

私の人懐っこい性格、

バーティ好き、

自己主張の強さ、

海外生活に憧れる傾向は台湾の影響である。


しかし、

  考えてみたら娘と妹と姪はアメリカ人国籍だ。




つまり、私の家族は日本人、

     台湾人、

      アメリカ人で構成される

        国際ファミリーなのである。



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josie777kaihou at 09:00 │Comments(7)TrackBack(0)clip!服部雄一:人生を語る 

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この記事へのコメント

1. Posted by 星のうさぎ    May 25, 2006 11:13
5 服部先生へ
家族関係に国民性が表れるお話は、大変興味深いです。日本では、子供が話をきちんと聴いて貰えたり、海外に将来性を託す生き方は憧れかもしれません。また、大学時代に出会った台湾からの留学生を思い出し、暖かい応対やレジャー好きな印象の理由のひとつに触れる事が出来た気がして嬉しいです。日本では、子供が大人に遠慮する事が多いけれど、教育が違えば子供も変わってくる…との印象を受けました。
2. Posted by ひろさん    May 25, 2006 12:34
5 いいですね。私は本当に全く、異文化に抵抗がありません。上手く表現できませんが、大歓迎です。 余談ですが私の顔は、デパートで台湾の観光客に仲間とおもわれます。 服部先生の〔ひきこもりと家族トラウマ〕注文しました。届くのが楽しみです。
3. Posted by Asa    May 25, 2006 17:08
今日の記事、うなづきながら読みました。私の台湾人の友人たちも、人懐っこくて、話し好き、パーテイー好き。台湾、日本、アメリカの食文化や生活様式、習慣の違いなど、楽しく話します。彼女たちも子供が大人に話しかけると、かならず子供に顔を向けて、よーく話を聞いて答えます。その様子はとてもほほえましく、場もなごやかになります。見習いたいところです。
4. Posted by こうすけ    May 25, 2006 21:53
職場の同僚が追突事故で、むちうちになり5日ぶりに職場復帰した。開口一番「ご迷惑をおかけしました」とあやまっていた。さらに菓子折りまでもってきて「皆さんで食べてください」とのことだ。正直俺は「えーーーー」っておもった。事故の被害者なのにどうしてそこまでするのか?こういうことを会社側もすんなり受け入れている。こういう現状は日本特有のものなのだろうか?

俺も台湾に行きたい!
5. Posted by すっぽ    May 25, 2006 22:36
台湾の人と交流したことないからむっちゃ話してみたいって思いました:-)
6. Posted by みーちゃん    May 26, 2006 10:15
異文化の子供達との接触、私も興味があります。
〜7歳の男の子が英語でスピーチした。〜
見習いたいものです。小学生の頃、自己紹介も恥ずかしくてうまくいう事ができなかくてからかわれたりしたけれど、台湾では、子供達の間でもからかったり、人をけなしたりしないんだろな・・・。どーなんだろ?陰険ないじめはなさそうだね。
7. Posted by ひとみ    May 29, 2006 21:18
台湾に行ってみたくなりました。大人に遠慮のない台湾の子ども…うちの子どもがこんなタイプで人懐っこく話し掛けていくタイプの子ども。でも、日本でコレやると、半分くらいの大人が無視する(どう反応していいか、わからないから?)感じ。個性的だね〜なんてよく言われる。何故なの?

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