December 17, 2007

「友達を守る大切さ」(2)服部雄一5

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鈴木は4月に転校した生徒である。



他の中学で暴力事件を起こして追放されたという噂だった。



彼は城南中学に来るとすぐに不良仲間のグループを作った。






誰よりも背が高く、

肩幅もひろく、

ケンカがめちゃくちゃに強いという評判だった。





鈴木は家が裕福で、


体にぴったり合うオーダーメイドの学生服を着て、


当時はやりの裾が広がったズボンをはいていた。





いつもバスケットシューズをはき、


仲間をひきつれて学校内を歩く鈴木は、


周りに威圧感を与えた。




鈴木は皆が見ている前で、


授業中の体育教師を殴ったことがある。





驚いたことに、


体育教師は黙って殴られるだけだった。






その鈴木が、

うっそうとした山の中で

私を待っていたのである。





「服部、悪いが、


お前をやらなければならないんだ」と言った時、


その重苦しい雰囲気が私の恐怖をつのらせた。





気づくと、

足がガタガタと震えている。

止めようとしても止まらなかった。




その時、

「お前ら、卑怯だぞ。

 服部は一人じゃないか!」

と裏山の上で怒鳴る者がいた。






見上げると、

親友の石井信久だった。




石井は、

やぶの中を駈け降りてきて、

広場まできた。





私が「どうして分ったんだ?」と聞くと、


石井は「服部が呼び出されたと聞いたんだ」と言った。






私が番長に呼び出されたと、

誰かが心配して石井に教えたのだった。






石井は私の横に並び、


私たちは番長グループと向き合った。


これで二対五の対決となった。



(続く)


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この記事へのコメント

1. Posted by makoto    December 17, 2007 13:57
鈴木くんの「やらなければならない」って言う言葉が印象的です。インディさんのココロの強さに鈴木くんは危機感を覚えてたのかもしれないですね。

それにしても石井さんとの友情の絆は素晴らしいですね。石井さんだけでも、インディさんだけでもなく、お互いがお互いに素直で友情が本当にあったんだなと思いました。

続きが楽しみです。
2. Posted by みき    December 17, 2007 14:24
ゆうちゃんは文章力があるねぇ〜
3. Posted by 花凜    December 17, 2007 18:43
うぉっ!以外な展開。
まだ登場しただけで、どうなってくかは次回だけど、石井君って強いなと思った。
こういう人がいてくれたなんて先生は幸せものだ。
いるんだね逃げないで助けに来てくれる人間って。
4. Posted by milk    December 17, 2007 20:34
石井さんの登場の仕方カッコ良すぎ(笑)
親友って自分の身の危険も省みずに駆け付けてくれるんだね。
友人達は、あたしもそうだったけど、損得で付き合い、足の引っ張り合いばかりだったな。正義のために戦うんじゃなくて、成績や評価のための戦い。あたしからノート借りたくて試験の時だけ親切になった人、勉強してないふりして実はやってた人とか。
5. Posted by あみ    December 17, 2007 21:51
瞬きも忘れて読みました。
石井さんの登場はドラマティックだった。
でもそれより私が気になったのは、番町の言葉。
「悪いが」って言ったんでしょ?
ということは、自分の本当の意思じゃないってことでしょ。
悪いことだとわかってるってことでしょ?
続きを楽しみに待ってます。
6. Posted by よよ    December 17, 2007 23:29
鈴木が何故、服部君をやらねばならなかったのか?続きを待とう。

石井君。君の言う通りだ!鈴木のやり方は卑怯極まりない。それを言える石井君の勇気素敵だ

私はつい最近、又一人友達だと錯覚していた人と向き合い、話し合ったが本当の友情じゃなかった。と結論を出した。
人が困った時に強い又は涙を見せた方へなびいていくその姿を目の辺りにしてようやく私の目が覚めた。
初めから諦めたのではなく、当たったら砕けたのだが薄々感じていた事だったから意外に相手に対して冷静に判断出来た。
私の求める友情と相手の求める友情が違うから話は平行線で交わる事は無いだろう。という事で、その事に気づいた時悲しい気持はあったし涙も出たが、それを受け入れる事が出来そうだ。
この事から逃げなかった自分の勇気も素敵だって思う。
7. Posted by よよ    December 17, 2007 23:46
2、子供はやはり親の影響を受けている。どんなに言い訳したり、視点をずらしても、それは保守的な意味あいでしかない。
今回は、母子密着の姿を観察出来た。
とても分かりずらかったが、体験して理解をしていくキッカケになる事の出来事だったが、自分が今持った感情を素直に受け止める準備が出来ていた事、私が間違えて居ないと認めてくれる存在が居る事は私の自信になってる。
悲しい気持ちを分析してる自分が又考える力を身につけてきてるという証でもある。
問題点を摩り替えなかった自分が好きだ。
この生き方は後を引かないグルグルしないで済む。
すごく心が楽になるペースが早くなってきてる。
8. Posted by バックコート    December 18, 2007 07:06
石井の勇気に乾杯。
9. Posted by うめ    December 18, 2007 09:08
石井君みたいな人ってほんとにいるんだ…。わたしにとってはインデイみたいな人がこの世にいるってことも知らなかったし…。

よよもすごーい。かっこいいよ!

文章力もあると思う。

わたしはぜんぜんだめ、今、誰にも会わないで逃げてばっかりいる。すぐ、諦めちゃうし…。

よよみたいになれるのは、まだずーっと先なんだろうな。
10. Posted by tokume-    December 18, 2007 15:47
”悪いが、”と言いつつ自分で止められず鈴木自身を暴力へ駆り立てる背後の闇の圧力にたいして怒りを感じる。
11. Posted by うっちー    December 18, 2007 23:19
5 あたしも「悪いが」はひっかかるなー。なんかリストラを選択しなきゃならない中間管理職状態みたいな。

石井さんは、素敵だね。喧嘩は嫌だけど、そんな体験はしてみたいな。
12. Posted by milk    December 18, 2007 23:34
うれしかったから書いちゃいます。
あたしは石井さんみたいな助け方はできなかったけど、夢を諦めかけている友達をちょっと励ますことができたよ。助けたくて体当たりしたら、相手もココロを開いてくれた。その子のココロの震えがわかってめちゃめちゃうれしかった。石井さんはそんなこと思ってる暇なかったよね(笑)
13. Posted by よよ    December 20, 2007 23:13
うめへ
誉めてくれて嬉しかったよありがとう

うめは、だめなんかじゃないよ。詳しい事は知らないけど、うめが人を避けたくなったり、諦めたりするのは、うめにとってそれだけの事があったからだもの、それは自責しなくていいことなんだよ。

自分のペースでゆっくりいこう

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