January 07, 2008

友達を守る大切さ 服部雄一(最終回)5

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この事件には面白い裏話がある。





ケンカの数日後、



鈴木は「服部、悪かったな。
   
俺はお前に恨みはないんだ」と謝ったのだ。




彼は本当に私に悪意はなかったようだ。

しばらくして京都に修学旅行へ行ったときである。




鈴木は帰りの汽車の中、私の車両まで歩いてきて、

「服部、学校ではこれを持っていろ」と、包みを渡した。




開けてみると、それは短刀だった。


木のサヤを抜くと、ギラギラと光る刃がついていた。


鈴木は「京都で買ったんだ」とぶっきらぼうに言った。






「どうして、短刀をくれるんだ?」と聞くと、


「学校は危険だ。これで自分を守れ」と言う。



しかし、学校で一番危険だと言われる男から

護身用の短刀をもらうのは、ちょっと複雑な気持ちだった。




「お前が一番危険だろう」と言いたかったが、

それは言わないことにした。




短刀は、鈴木の私に対する好意だったのである。




それからの私は

いつも短刀を内ポケットに忍ばせて学校に通った。





このケンカ事件は、

不思議なくらい、

中学時代の楽しい思い出となった。


決して嫌な体験ではない。






石井は私に

「自分の友だちを見捨ててはいけない」と教えた。


彼は私の危険を知るとすぐに駆けつけた。




そして、自分がケガをしても、友人を守った。


しかも、ケンカの後で私に一言も不満を言わなかった。




私は今でも、


この思い出を与えてくれた友人に感謝している。





友人とは「辛い時に自分を助ける人」である。


石井から学んだように、


私は友人が困ったときは、彼らを助ける。



もし集団がいじめる場合、


私はどんな危険があっても友人の味方になる。




それは自分の誇りでもある。




人間の価値は、

逆境の中で

どれくらい自分が

愛する人を守れるかで決まるからだ。






**************

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この記事へのコメント

1. Posted by トモエ    January 07, 2008 13:31
3 インディ、人間の価値ってなに?

価値って意味が、よくわからない。
2. Posted by ロマンチ    January 07, 2008 15:05
石井は一体誰からどうやって、「友人を見捨てない」ことを教わったのだろうか?彼の人生に興味がわく。

あと鈴木はインディをやらなければならなかった理由も知りたくなる。

とても好きな話だ。
なんか自分にもこんなことが過去にあったような気がする……。この話で心が反応する
3. Posted by makoto    January 07, 2008 15:12
人間の価値は、

逆境の中で

どれくらい自分が

愛する人を守れるかで決まるからだ。



この文章に緊張というか、あまり嬉しい気持ちにはなれませんでした。石井さんとインディさんの友情はすばらしいです。


だけど思っていても、怖くて友達のために出来ない時に、助けられない人は価値がないとされてしまうんでしょうか。


思っている気持ちは嘘とされてしまうのでしょうか。気持ちがあれば、動けるはずということですか。
4. Posted by milk    January 07, 2008 19:13
友人が困ったときは助けたいし、どんな危険があっても味方になる人になりたい。

かつて、危険を知ってすぐに駆けつけて、自分がケガをしても守った人がいた。けど、その人はあたしがいちばん辛いとき助けてくれなかった。離れるってはっきり断わったのに、その人はあたしを手放してくれてなかった。まだ追いかけてくるよ。
こわいよ〜!たすけて。。。ぱぱ。
5. Posted by J    January 07, 2008 19:41
人間の価値は神の前では誰でも同じゃないかな。助けてくれる人を友人とよんでもいいかもしれんが、一緒にいて喜びや悲しみを分かち合ってくれる人が本当の友人じゃないだろか?

この論でいくと助けてくれなかった人は友人じゃあなくなっちゃうね。
6. Posted by milk    January 07, 2008 20:00
助けてくれなかったのは、友人じゃなくて、カルトの人。自分のとこに戻るように、手下を使って手紙を次々よこすから、パニックになってしまった。すみませんでした。また記事から外れちゃったよ〜(T_T)
7. Posted by ryo-gon    January 07, 2008 21:57
私もかつて「石井」と出会ったけど、一緒に成長していくに連れ、妬みとかライバル意識とか生まれて不信感ゆえに疎遠になった人がいる。ただの「友達」ならここまで心にダメージこないのに。。その人は私の「石井」だったんだもん。。。 絶対「石井」だったし、私もその人の「石井」だったのにな。小さい頃は。   ん??それとも、やっぱ やっぱ、私はホンモノの「石井」にまだ出会えてない??てこと???ん〜一生心に残るような「石井」には会えてないわ  。。。
8. Posted by あみ    January 07, 2008 22:04
人間の価値は、
逆境の中で
どれくらい自分が
愛する人を守れるかで決まるからだ。

…! 私はすごく感銘を受けたよ!
これから、ココロの中にずっとこの言葉を刻んでいきたいと思った。

前にインディがたくちゃんへのコメント書いたよね。
愛する人を守れる人になってほしいというメッセージ。
今ココロの中に蘇ってきて、あの時もそうだったけど、今はさらに温かい愛情と視線を感じたよ。
9. Posted by あみ    January 07, 2008 22:06
鈴木の後日談もおもしろかった。
興味深いと言うべきかな。
精一杯の謝意と好意だったんだろうね。
インディの文章から、始めからそんなニオイがしたもん。
10. Posted by R    January 07, 2008 23:25
誰もが服部さんみたいに、ある意味で強いわけではないんだよ。

守ることが出来なくて、自分を責めてしまう人も、とても苦しいんだよ。気持ちがわかる人こそ、本当の意味での強い人だと思うよ。

そこらへんの配慮が文章からは感じることが出来ないな。

そういう配慮も出来る人にこそ、俺は価値があると思うよ。
11. Posted by 花凜    January 07, 2008 23:30
鈴木は短刀を渡したり、自分の事を話したりして、後で鈴木をそそのかした人に何かされなかったの?
学校は危険って言葉が印象的だった。


私過去に友達(10年以上続いてる)を助けれなかった事がある。今でも悔んでる。

いわゆる発症したての頃、その子が私に助けを求めてきた。けど助けてあげれなかった。対人恐怖と鬱が強くて無理な事を伝えた。
彼女は理解してくれて責めもしなかった。


その後私はその子に助けてもらって生きていた時期がある。
今も彼女は私の状況を理解してくれてる。
それなのに私は彼女を助けてあげれなかった。
この事を思うと胸が苦しくなる。

バカバカバカ!!
お前は最低だ!と自分の声に責められる。結構辛い。
12. Posted by ますみ    January 08, 2008 00:38
逆境は辛い。
でもこれからどんな時も味方の友達が
いると思うと心に暖かい灯がともるよう。

私も逆境の友達を守れるかは自信は
ない。(まだ対人関係に緊張もあるし、相手の気持ちを理解できないところも多いので)

けど、友達には頼られたいし、頼りたい。
甘えられたいし、甘えたい。
許されたいし、許したいよ。
13. Posted by たくちゃん    January 08, 2008 01:58
もぉー…今日憂鬱すぎて参るよ…

久しぶりだなぁ…この感じ…

はぁ…

昔の事思い出すし…どぉしたら良いんだろ僕…

答えがでねぇ…
14. Posted by バックコート    January 08, 2008 05:33
友人の意味を改めて理解したよ。

「辛い時に自分を助ける人」

この意味に照らし合わせて今までを振り返ると「友人」と呼べる人は何人いただろうか?
そして自分が誰かにとって「友人」でありえたろうか?
15. Posted by よよ    January 08, 2008 10:39
石井君と服部君の友情は、本物だ
石井君と服部君は家族間でも、真実を見る目、正しい善悪の示し方を親から学んできていたから、外に出ても行動出来る。
自分の世界が広がるよね。
それを知らなければ、狭い世界でしか生きられない。これは、その人が悪いとかという問題ではない。
虐待の連鎖。

鈴木君は、集団の中では分かっていながらもやめなかった。しかし個人的には、謝れる。
想像でしかないが、内面で葛藤があったんだろうな。 その葛藤にストップをかけれるのが、勇気。
勇気は自分の自信から生まれてくる。
自分の自信は、親からの愛から培われる。

親から学べなかった人間は、それに気づいたなら親以外から学べばいい。
チャンスは自分のすぐ側にある。
16. Posted by うめ    January 08, 2008 13:47
>親から学べなかった人間は、それに気づいたなら親以外から学べばいい。
チャンスは自分のすぐ側にある。

よよ、この言葉、実感こもってるね。よよは、このことを確かに掴んだんだね。

17. Posted by うっちー    January 08, 2008 15:37
5 単純にうらやましい。いいなぁって思った。
Jさん
分かち合いって、どんなんだろう。本当に心が癒される分かち合いって体験したことある?
あたしはないから、わからない。
18. Posted by よよ    January 09, 2008 10:35
 うめへ
そうだな、最近の私は想像だけでは話さなくなった。不安や理解出来てない事があるとまだ混じるけどね(^_^ゞ   実際に自分で体験してみて体や心に伝わった時、振り返ってみるとチャンスの神様はハイスピードで走り抜けないし、前髪だけしか掴めないわけじゃない。
チャンスはいつも自分のすぐ側にあって、それに気づくか気づかないかなんだよ。
ただ、気づかないのが悪いとかではなくて、不安や怒り不信になってる時にはベールがかかってるみたいに見えないんだ。(トラウマだらけの時の私は見えなかった。真っ暗で孤独で自分にはチャンスなんてこないって思い込んでた)
それらが段々無くなってくると、あ、こんなにあったんだ!って気づく。見えなかった時も無意識にその時のその時なりのチャンスをつかんでたんだ!ってね。
19. Posted by よよ    January 09, 2008 10:43
2 それは大なり小なりのチャンスでもあるだろうし、向こうからやってくる事もある。チャンスっていっぱい側にも内にも秘めているんだ。
と、私は思う。ってだけ。

うめにはうめのペースや感じ方があるのだから、それを大切にね。
20. Posted by よよ    January 09, 2008 10:50
3 親に求めたいってこだわる気持ちも分かるし、親であってほしいのは子供からしたら当然持つ思いだもの。
ただ、人を変える事は出来なくても、自分がどうにかしたいなら変える事は出来る。

21. Posted by ソフィア    January 09, 2008 11:14
はじめまして!

このシリーズ、凄くいいお話しでした。
愛している、大切な人の為とはいえ
自分の危険をかえりみず助ける。
勇気のいる事だと思います。

私はそこまでできるだろうか?自問自答してしまいました。
でも、人としてそういった心を持っていたいな、と思います。
22. Posted by うめ    January 10, 2008 10:43
>親であってほしいのは子供からしたら当然持つ思いだもの。

うん、そうだよね。
でもわたしその思いをグググーって押さえ込んで生きてきてしまってた。当然持つ思いを「この人に求めちゃだめ」って思って、親をおんぶして生きてたんだ。

あー、苦しかった。重かった。

これからは自分の人生を生きるぞー!
23. Posted by よよ    January 10, 2008 13:50
うめへ
求めているけど、求めても無理だという思いを秘めて生きるって本当に辛くて苦しくて…重い。うん。そうだね一言じゃぁ言い表せない位、重いよね。


うめがうめらしい人生を送れるよう応援してるね。


うめと話せて嬉しかったよ私もマイペースで歩こうってあらためて思えたよ。
24. Posted by うめ    January 10, 2008 14:11
わたしも嬉しかった。ありがとう!

わたしもよよを応援してるよ。
25. Posted by milk    January 15, 2008 00:22
大事なことから目をそらしてた気がするから、今頃変かもしれないけど、書かせてください。

気持ちを受けとめて共感してもらうこともとても大切だけど、本当の友人て共感からもう一歩踏み込んだ領域にまで、来てくれる人のような気がする。ココロに寄り添うだけじゃなくて、実際に行動にも示してくれる人。
いじめやけんかの場面とか関わると自分も傷を負うかもしれない。でも、見て見ぬ振りする人はやっぱりほんとの友達じゃないと思う。

>人間の価値は逆境の中でどれくらい自分が愛する人を守れるかで決まるからだ。
大切なことを言ってくれてると思うけど、自分にはまだむずかしい。逆境の中でっていうのがすごい。順境でも守るの出来ないときがあるから。もっと考えないとよく分からない。。。

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